旅するエナジーバーが生まれるまで

これは、KANASE ENERGY が生まれる前の、 静かな気づきと、小さな旅の記録です。

◇◇◇

「身体は、食べたものでできている」
そんな当たり前のことと、実際に食べているもののギャップ。

分かってはいるけれど、そこにこだわりすぎると 生きにくくなるよね——
そんな葛藤の時期が、だいぶ長く続いていました。

そうしているうちに、
日々の買い物でパッケージの裏面を見つめるたびに、
手に取りたいものが静かに消えていきました。

自分が安心して食べられるものが、
身近にはほとんど残っていなかったのです。

ふつふつと沸き上がる声に、ずっとフタをしていた私。

「食べたいものが売っていないなら、自分でつくろう」

そうして生まれたのが、果実とナッツを結んだ小さなバー。
最初は、自分のためだけの、密かなひとくちでした。

つくり続けるうちに、
そのひとくちを誰かに差し出す場面が増えていきました。

職場や友人、コミュニティでの語らいの中で、
「これ、どうぞ」と渡すたびに、
思いがけないご縁がそっと広がっていきました。

そんな広がりの中で、
あらたな矛盾が浮かび上がりました。

季節の贈り物や差し入れの場で——

食に気をつかっている自分が、気持ちよく贈れるものが本当に少ない。

周りが気づいていないからといって、 自分が贈りたくないものを贈ること。
心が伴わない贈り物に、どんな価値があるのでしょう。

有名でも、包装が整っていても、
自分が納得していなければ、
その贈り物は贈り物といえるのでしょうか。

自分自身が “贈りたいもの” が、この世に存在していなかった。
だから、贈り物として成立する形を、自分で整える必要がありました。

サイズも、素材も、香りも、余白も。

「自分が毎日でも食べたいもの」であり、
「誰かに気持ちよく贈りたいもの」でもあること。

その両方を満たす形を探し続けました。

「ひとくちがいいんだよね」

その言葉が、KANASE ENERGY の輪郭を決めてくれました。

自分が贈りたい “贈り物のかたち” をまとめました。
そして、それは日々、静かに進化しています。

素材のエナジーが、誰かの目覚めにそっと寄り添うように——
そんな祈りを込めて。

“旅するエナジーバー” のめぐりの旅路を、
あなたとご一緒できたら幸いです。